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logibolt

拙作のUSBキーボードアダプタで、logibolt経由でキーボードが使える事を確認しました (MX MECHANICAL KX850LF) ただキー配列的にはあんまりX68000向けではないです。

あと正直言って高杉。

 

Unifyingキーボード同様事前にLogiboltレシーバとのペアリングを行う必要がありますが1、macでペアリングを行うとmacモード(?)に設定されると言う情報をどこかで見ました(未確認)

可能であればWindows上でペアリングしたほうが良いかもしれません(ペアリングは純正アプリの「LOGI OPTIONS+ 」を使って行います)

 

  1. X68000ではペアリング出来ませんのでご注意 []

某キット

あまりネガティブなことは書きたくないですが

  • ICが初期不良
  • はんだ付けの際の熱でICを壊した
  • プリント基板が不良
  • はんだ付け不良、実装ミス
  • 本体との相性、実は電源が弱ってた、etc
  • FPGAのロジックの問題、あるいは書き込みミス

こういった様々な隠れリスクは全部「本体と組み合わせて初めて発覚する」訳で、しかも一番厄介なのは

本体への寄生の方法によっては、一度寄生させたら取り外すのがほぼ無理

という点なわけで。例えば「はんだ付けミスでピンがブリッジしてた」とかは場合によっては本体が起動しなくなることもありうるけど、だからといってもうキットを取り外すことも出来ない状況でどれだけの購入者がリカバ出来るのか?という…

 

全く問題なく動けば非常に面白いアイデアだと思いますが、あまりにリスクが高すぎるキットな気がします。そして問題なのは「おそらく購入者の大半がそのリスクを十分に理解していない」ことかなぁと。0.5mmピッチのICのはんだ付けが上手く出来るかなぁ?とかそういう話じゃあねえんだよ、と。

直接はんだ付けして寄生させるのではなくせめてソケット方式にして取り外せるようにしたほうがいいと思いますが、それはそれでなかなか大変そう

 

まあ静かに見守りたいと思います

 

USB変換アダプタ ファームウェア (20230429)

2023.05.11 追記
アダプタに2.4GHz無線レシーバ、本体ポートには何も繋がないと言う環境でマウスカーソルが飛ぶような挙動を示すというご報告を頂いています。0429版はまだちょっと練りこみが足りないようです

もし同様の挙動が見受けられる場合は一つ前の0421版をお試し下さい。こちらで不具合が解消したとの事です(ただし0421版は「アダプタに2.4GHz無線レシーバ+本体ポートにマウス」の同時運用は出来ません)

 

ファームウェアを少し修正しました

USB変換アダプタ ファームウェア 20230429

 

20230421版からの変更点

1) 2.4GHz無線レシーバと本体マウスポートの併用時動作を少し改善しました

20230421版だとSUPER機にて「① USBアダプタに2.4GHz無線レシーバ」+「② 本体マウスポートにマウス」の同時使用において、②のマウスの上下移動が出来ない場合がありました1

これをファーム側で対応して、本アダプタに2.4GHz無線レシーバを繋いだ場合でも、無線マウスの電源をOFFにしておけば(あるいは無線マウスをペアリングさせていなければ)本体マウスポートのマウスが正常動作するように対応しました

なお世の中の全ての2.4GHz無線レシーバで期待した動きになるかは不明です。とりあえず unifyingレシーバで期待する動作となる事を確認しています

 

2) X68000Z付属USBキーボードのLEDの明るさを変更出来るようにしました

明るさを変更する方法は次の2つのやり方があります

X68000で動く「LED明るさ変更ツール」を使う

そんなツールが存在しているのかどうか知りません(ぉ

一応アダプタのファームウェアとしては「X68000本体→キーボードへのLED明るさ設定コマンド」に対応したつもりですが、前述のようなツールは見つからず DB.X 上で直接ポートを叩いて確認したのみです

設定ファイルで明るさを指定する

設定ファイルの3byte目で明るさを指定出来るようにしました

00,A5
01,00
02,00
03,06       ; ここが設定部です
:

 

(アダプタ設定)

BRIGHT: X68000Z付属USBキーボードのLED明るさ設定
00 最も明るい
01 明るい
10 暗い
11 最も暗い

MS: アダプタのマウス機能の有効無効設定
0 マウス機能有効
1 マウス機能を強制無効化

例えば “03, 05” は 0x05 = 0b00000101 なので「LEDをやや暗くする。マウス機能は無効」という設定になります。

※ ただし今回の変更点1があるのでマウス機能の無効化が必要なケースはまずないんじゃあないかな、と思います

 

  1. この動き自体は 「純正キーボードのサイドポートに純正マウス+本体マウスポートに純正マウス」でも起きるのである意味正常ですが []

USB変換アダプタ ファームウェア

まだ実験版の位置づけですが新しいファームウェアを置いておきます。DL&解凍パスワードは “d” で始まるアレです。なお本ファームウェアはBOOTHで販売したアダプタ専用です。

USB変換アダプタ ファームウェア 20230421

 

2023.04.29追記
さらに新しいファームがあります

 

ファームウェアの更新手順はこちらを参照して下さい。更新の際はキーマップ定義ファイル(BINファイル)も必ず指定して下さい。ファームウェアの更新には磁石1個とUSB-Aのオス-オスケーブルというちょっと特殊なケーブルが必要です。また、Windows機にツールの導入も必要です。

ファームウェア更新手順

 

不具合報告大歓迎。問題がありましたらコメントにて指摘頂けますと幸いです

 

更新内容

変更点は次のとおりです。なお、まだ実験版ですので以下の変更点がささらない方、今のファームで特に不満を感じていない方は更新を見送って下さい

 

1) X68000 Z 付属のUSBキーボードに対応しました

繋がっているキーボードを判別して、X68000Z付属USBキーボードであれば専用のモードで動くようにしました。キーマップが独自にカスタマイズされていてもZ付属USBキーボードの場合はカスタマイズを無視して専用キーマップで動きます

Z付属ではない市販のキーボードを繋いだ場合はカスタマイズされたキーマップが有効になりますので、キーボードを入れ替えながら使うようなケースでもいちいち設定を書き換える必要がなくなりました。

LED制御にも対応しています。キーボード上の7つのLEDがオリジナルキーボード同様に動きます

 

2) 本体マウスポートとの併用に条件付で対応しました

旧ファームは「本アダプタ使用中に本体マウスポートの併用は厳禁」でしたが、ファーム修正によりこの問題を解消しました。

また、本アダプタにマウスを繋がなければ本アダプタのマウス機能を無効にするようにしました。その状態で本体マウスポートにマウスを繋いでいればそちらが使用可能になります。

ただし一般的な「2.4GHz無線レシーバ」は通常「キーボード+マウス」の複合デバイスとなっており、このようなレシーバをアダプタに繋いだ場合はマウス機能は無効になりません。キーボードの機能のみを有する有線キーボード1 を繋いだ場合にマウス機能が無効化される、位に考えて下さい

20230429版のファームウェアでこの制約を少し改善してみました

メモ

ちなみに本アダプタにマウス機能を有するデバイスを接続し、かつ本体マウスポートにもマウスを繋いだ場合にどういう挙動になるかは機種(というかROMのバージョン)によっても変わるような気がします

初代~SUPER、多分PRO系も?

本アダプタ側のマウスは無視されて一切操作出来ません。本体マウスポート側のマウスが機能しますが、なぜかマウスカーソルが縦方向(Y軸方向)に動きません

XVI compact 

本アダプタ側のマウスは無視されて一切操作出来ませんが、本体マウスポート側のマウスは正常に動くように見えます。

ただしこれは電源投入時にアダプタ+マウスデバイス、本体側マウスの両方が繋がっていた場合で、電源投入時にどちらか片方だけ繋いでおいて後からもう片方を繋いだ場合は先に繋いでいたマウスだけが使用可能になる、ような気がします。

XVIとか030とか030compact

試していません

 

この結果から判断するに、XVI compactであれば「本アダプタに2.4GHz無線レシーバ、かつ本体マウスポートにマウス」という運用でも特に問題なく本体ポート側マウスが動く気がします。

 

3) アダプタLEDの挙動を変更しました

通常OFF、USBデバイスを認識したらON、キーボードを操作したら一瞬だけOFF、アダプタからUSBデバイスを外したら再びOFF、という挙動に変更しました。

 

4) マウスカーソルの速度を少し落としました

今までは生のカウント値を 1/2 倍にしてからX68000に通知していましたが、これを 1/3 倍に変更しました(つまり従来の 2/3 倍くらいの速度になりました)。これじゃあ遅すぎる、って言う方がいましたらコメントで教えて下さい。

 

 

制限事項

USBハブを併用して「X68000Z付属のUSBキーボード+一般の市販キーボード」を両方繋いだ場合、市販キーボードのキーマップはZ付属USBキーボード向けの設定になります

キーボード毎の判定ではなく「アダプタにZ付属USBキーボードが繋がっているか?」でざっくり処理している為です。まあこんな運用はまずしないと思いますが念のため。

 

 

おまけ

以下の組み合わせで XVI compact 本体マウスポートに繋いだマウスが使用できる事を確認しています

キーボード端子:本アダプタ+X68000Z付属USBキーボード
マウス端子:純正トラックボールマウス

キーボード端子:本アダプタ+X68000Z付属USBキーボード
マウス端子:W3■1連合様のUSBマウスアダプタ MC6■U+X68000Z付属のトラックボールマウス

 

ただ 某USBマウスアダプタはマウスカーソルが速すぎてつらたん… 次のFWで解像度(マウスカウント)が変更出来るようになるらしいので早く来て欲しいかも。本アダプタもZ付属マウスについてはカーソル移動速度が速いので 1/3 モードとか 1/4 モード作ったほうがいいのかなぁ(現在は マウスカウントは固定で 1/2 にしています) 固定1/3倍速モードに変更しました。

 

  1. 存在するのかどうか分かりませんが、トラックポインタが付いた有線キーボード等も当然駄目です []

usb2pc98用FW (askeyboard対応)

usb2pc98アダプタがASCII のaskeyboardでうまく動かない件に対応したかもしれないFWを作りました。問題が生じている場合は試して頂けますと(そして試した結果をコメントして頂けますと)幸いです

JP106/109化ファームのみのリリースです。これで問題無さそうならKB011ファームとPTOSファームも作成する予定です

 

usb2pc98 (Askeyboard対応)

 

なおファームウェア更新直後はデフォルトの設定、デフォルトのキーマップに戻ります。設定についてはこちらもご覧ください

アダプタ設定

ファームウェア更新手順 その3 (m1 mac+macOS)

ここからようやくツールの使い方の説明になります

 

1) アダプタをメンテナンスのモードでmacに繋ぎます

もしここまでアダプタ+キーボードをmacに繋いで使用していた場合はアダプタをmacから取り外し、キーボードのPOWERキーを押したままアダプタをmacに繋いで下さい。

アダプタがメンテナンスモードになるとLEDが高速で点滅します。また、ツールに「Device Attached.」と表示されます

 

2) ツールの設定を変更します

メニューバーの「HIDBootloader>Preferences…」を選択します

設定ウィンドウが表示されるので、「FLASH Program Memory 」と「EEPROM」にチェックを入れて下さい。チェックを入れたらOKボタンを押してウィンドウを閉じます

 

3) ファームウェアファイルを選択します

ツール上部に並んでいる3つのアイコンの、一番左のアイコン(ブリーフケースのアイコン)をクリックします。ファイルを選択する為のウィンドウが開くので、別途ダウンロード済みのファームウェアファイル(HEXファイル)を選択して下さい

ファイルを選択すると、ツールにファイル名が表示されます

 

4) アダプタに書き込みます

3つ並んだアイコンの、真ん中のアイコンをクリックして選択したファームウェアファイルをアダプタに書き込みます。ツールにログが表示されますが、

Erase Complete
Write Complete
Verify Complete

の3行が表示されることを確認します

 

5) 最後にアダプタをリセットします

3つならんだアイコンの、一番右のアイコンをクリックするか、アダプタを一度macから抜いて今度はPOWERキーを押さずにmacに繋ぎます。

ツールに「Device Detached.」と表示されます

 

 

ちょっとだけ補足事項

アダプタ上のLEDの点滅パターンは

  1. 1秒周期で点滅+キーボードを操作したタイミングで反転(デフォルト)
  2. キーボードを操作したタイミングで短く点灯
  3. キーを押している間だけ点灯
  4. 常時消灯

の4パターンを設定で選択出来ますが、FW更新直後のデフォルトは 1 です。

一方で最近の発送分のアダプタについては、発送前テストにおいて設定変更の確認も含めて 2 の設定に変えてから発送しています。

FWを更新することでLEDの点滅パターンが変わる場合がありますのでご留意下さい。

LED点滅パターンを 2 に設定するには、

7d,01

と1行だけ書かれたテキストファイルを作って設定変更ツールでimportして下さい。

ファームウェア更新手順 その2 (m1 mac+macOS)

ファームウェア更新手順の続きです。

macOS “Catalina” 以降セキュリティ観点からキー入力の監視が許可制になりました。実際にはファームウェア更新ツールはキー入力とは一切無関係ですが、USBデバイスを操作する関係でキー操作の受信を許可する必要があります。macOS ”Mojave” までのOSはこの制限が無いので、このページの手順を丸ごとスキップして下さい。

 

1) Finderからアプリを開きます

Rosetta2をインストール後、改めてFinderから更新ツールを開きます。

大抵の場合、ここで「キー操作の受信」というダイアログが開きます。また、ほぼ同じタイミングでアプリが異常終了して「HIDBootloaderの問題レポート」というダイアログも開きますが現時点では問題ありません。

※このタイミングで「キー操作の受信」ダイアログが開かない場合についてこのページの最後に追記しました

 

2) セキュリティの設定を変更

ひとまず「問題レポート」のダイアログは閉じずに放置したまま、「キー操作の受信」ダイアログの「システム環境設定を開く」ボタンをクリックして下さい。下図のように「セキュリティーとプライバシー」ダイアログが開きます

この時点ではダイアログ右側のリストに「HIDBootloader」が薄い灰色でクリック出来ない状態で表示されていているはずです。

ダイアログ左下のカギアイコンをクリックして変更ロックを解除します。途中、パスワードを求められますので入力して下さい。

 

変更ロックを解除するとリストの「HIDBootloader」が黒で表示されて操作可能になります。チェックボックスにチェックを入れて下さい。チェックを入れたらこのダイアログも一旦そのまま放置して下さい。

「HIDBootloaderの問題レポート」ダイアログに戻って、「再度開く」ボタンをクリックして下さい。もしダイアログを閉じてしまっている場合はFinderから設定ツールを開いて下さい。

ここまでの設定が正しく行われていれば「USB Bootloader v2.9j」というタイトルの更新ツールアプリが開きます。

 

ここまででファームウェア更新ツールを「開くための手順」は終わりです。次からはツールを使ってファームウェアを更新する手順になります

その3へ続く

 

追記)
キー操作の受信ダイアログが開かなかった場合について

手順 1) でFinderからアプリを開いたときに、「キー操作の受信」ダイアログが開かない場合があるようです(条件不明)。なおその場合でもアプリは異常終了します。この場合は、

アップルメニュー>システムと環境設定>セキュリティとプライバシー

の順で手動で「セキュリティとプライバシー」ダイアログを開いて下さい。次に、「プライバシー」タブを選択して左側の一覧の「入力監視」を選択してください。

以降は手順 2) と同じですが、右側のアプリのリストにデフォルトで「HIDBootloader」がいませんので、プラス(+)アイコンをクリックして手動で設定ツールをリストに追加して下さい。

次の公式リンクも参考にして下さい

Macの入力監視へのアクセスを制御する
https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mchl4cedafb6/mac

 

ファームウェア更新手順 その1 (m1 mac+macOS)

m1 mac (macOS “BigSur”)におけるファームウェア更新手順です。手順が長いので3ページに分けて解説します。

なお m1 mac 上で実行する場合は Rosetta2 の導入が必須です。一度でも何らかのintel-binaryを実行している場合は既にRosetta2はインストール済みだと思いますが、そうで無い場合は手順の途中でRosetta2のインストールを要求されます。

タイトルに「m1 mac」と書いていますが、Rosetta2のインストールを除けば intel-mac も手順は同じでは無いかと思います(未確認)

 

1) ファームウェアファイルとツールをダウンロードします

手順の中で指示があるまでアプリは開かないで下さい

 

2) ターミナルを開きます

 

3) ツールの参照権限を変更します

% cd Downloads
% chmod -R 755 HIDBootloader.app

 

4) ツールを開きます

あなたのマシンで過去に一度もintel-binaryのアプリを実行した事が無い場合、ここでRosetta2のインストール確認ダイアログが開きます。ダイアログにしたがってRosetta2をインストールして下さい。既にインストールされている環境ではこのダイアログは出ませんので手順をスキップして下さい。

 

その2へ続く

USBチェッカー

KEWEISI の USBテスター、KWS-MX18

並行輸入業者?からの購入で1個 1200円

数mA程度誤差があるような気がするけどキニシナイ

USB変換アダプタ経由でX68000にキーボードを繋ぐときに、ある程度電流値を確認できるのは心強い。X68000電源のVCC2(いわゆる5VSB)にはあんまり負荷かけられないし。

 

測定する前から分かってた話だけど、古いキーボードはそれなりに電気食う。今現在、ショップで売られてるようなメンブレンの「非ゲーミング」キーボードならせいぜい数十mAしか食わないので神経質になる必要は無い。あと古いキーボードはLED1個点灯するだけで電流値が結構上がる。LED1個で5mAくらい変わる。

ちょっと意外だったのが、ミネベアのRT6600系が以外に大食いで100mA以上流れることかな。基本的に変換アダプタ経由でX68000に繋ぐ場合はキーボード単体で電流50mAまでにしておきたい。