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X68000 キーボードの初期化処理

俺メモ

純正キーボードには「通電開始後にキーボードから本体に向けてスキャンコード 0xFF を送出する」仕組みがあるらしい。1

本体がこのスキャンコードを受け取ると

000機:LED状態設定コマンドが本体から送信される
030機:LED状態設定コマンドと、キーのDelay&Repeat time設定が送信される

という動きをするもよう。

フロントスイッチがOFFの間にキーボードを接続しても本体MPUが動いてないので、上記の動作は「本体が起動中にキーボードを抜き差しした」場合にのみ意味がある。

まあ030機だとあるとちょっと嬉しい機能かな。000機だと起動中にキーボード抜き差しするとキーリピート間隔とかが初期設定に戻っちゃうから。

でもX68000って起動中にキーボード抜き差しするとキーボードのLEDがランダムに光って、キーボードがフリーズする事が多いような。原則は起動中の抜き差しは禁止だと思ってマス。

 

なお本体によるキーボードの初期設定(LED設定、キーの delay&repeat time設定)はフロントSW投入時にも必ず行われるので、通電中にキーボードを抜き差ししないのであれば一切関係ない話です

  1. 実測で通電から40ms後 []

RaSCSIシールド、ardSCSinoシールドに関して

RaSCSIシールド と ardSCSinoシールドですが、配布の際に26ピンコネクタモデルか50ピンコネクタモデルかどちらかを選んで頂いていますが、選ばれなかったコネクタ(26ピンモデルであれば50ピンコネクタ)の取り付けパターンは未実装となっています。

基板のリビジョンによっては、この空きパターンにご自身でコネクタを取り付ける事で「26ピン&50ピン両用モデル」に出来るリビジョンと出来ないリビジョンがあります。

より新しいリビジョンでは両方のコネクタを取り付ける事が出来なくなっています。両方のコネクタを実装できるかどうかは次の画像を参考にして下さい

 

一般的な3.5インチHDDのように50ピンコネクタをL型にした場合に、コネクタの端面が基板の端面と「ツライチ」となるように50ピンコネクタの位置を調整しました(少しだけ基板端に寄せました)

その結果26ピンコネクタと50ピンコネクタの間隔が狭くなってどちらか片方のコネクタしか実装出来なくなっています

 

※新リビジョンの基板にL型のコネクタを取り付けるとこんな感じになります

RaSCSIとSASI運用に付いて

2022-02-14 速報
RaSCSIのバージョンアップ 1.52→1.52b で以下の不具合は解消されたかも知れないとの事です(当方はまだ未確認。週末に確認予定)

 

以下は当方環境における状況なので他の環境でも同様とは限りません。また、この記載内容に付いてRaSCSIの作者様に問い合わせを行うことは止めて下さい

先に環境を書いておきます

X68000 EXPERT2@10MHz (無改造)
RaSCSI 1.52 ベアメタル版
SASI-HDDイメージは40MBで、XM6gのoptionから作成

この環境でSHARP純正のHuman68k システムディスクから起動させたときに、どんなに頑張ってもSASI-HDDを2台までしか認識させることが出来ません(※しかも2台目はリセット時に時々見失う)最後まで3台以上のHDDを認識させることが出来ませんでした。

 

まず以下のような感じで rascsi.ini を記述します

HD0 sasi0.hdf
HD1 sasi1.hdf
HD2 sasi2.hdf

もちろん、X68000側もswitch.xでHDD台数を3にしておきます

この状態でX68000をシステムFDから起動させ、起動後にformat.xでHDDをフォーマットします

1台目のHDD(装置番号0)は装置初期化、領域確保とも正常に終了します。

2台目のHDD(装置番号1)については装置初期化の実行においてHD BUSYのLEDが付いたままになってマシンがフリーズする事が多々あります

そんなときは仕方ないのでマシンをリセットし、再度システムFDから起動後させて今度は何となく3台目のHDD(装置番号2)を初期化すると成功します。このまま装置を変更して2台目(装置番号1)のHDDの装置初期化を行うと、今度は成功したりします

こうやってなんかアレコレやってどうにか3台のHDDの初期化&領域確保が終わったらX68000をリセットさせてシステムFDから起動させてもHDDを2台までしか認識しません。

drive.x でドライブを表示させてもハードディスクは1台、あるいは2台し見えていない状態です。運がよいと2台のHDDが見えていますが、2台目だけ認識できずにHDDが1台しか見えていないことが多いです

 

RaSCSI の不具合なのか、何か手順のミスがあるのか環境の問題なのかは不明です。SASIは仕様によりHDD 1台につき40MBまでとなりますので、ドライブを増やすことでこの制限を回避しようと思ったのですが現状では出来ないようです。

X68000 をクロックアップすると逆にHDD認識が正常になる、という未確認情報もあります。また容量の問題に付いては SASIIOCS.SYS+RASDRV.SYS で運用するとか、SASIIOCS.SYS でSCSI-HDDをマウントするとか SxSI 環境を構築すると言った方法もありますが、この場合はクロックアップの悪影響を受けやすくなる点に注意が必要です(※ 10MHzなら当方環境では安定しています)

 

なおRaSCSI にbridgeを登録してSASIIOCS.SYS+RASDRV.SYSを使う場合は rascsi.ini は次のように記述します

HD0 sasi0.hdf
ID6 bridge

 

10MHz機においてSHARP純正ツールだけでSASI運用するのなら、現時点ではardSCSino-stm32の方が悩む箇所が少ない気がします(HDDイメージ4個でも6個でも問題なく認識されるので)

 

コンデンサ比較

俺メモ

25V、1000uF

メーカー シリーズ Z (Ω) ※20℃ Rip (mA) サイズ 耐久性(h)
ELNA RSG 0.062 1690 12.5 x 25 5000
日ケミ KMG ? 680 10.0 x 20 1000 105℃標準品
KMG ? 810 12.5 x 20 1000 耐圧 35V
KY 0.035 1900 12.5 x 20 10000 105℃低Z、長寿命
KZM 0.018 2250 10.0 x 25 10000 105℃低Z、長寿命
LXZ 0.076 1660 12.5 x 20 7000 105℃低Z、長寿命
ニチコン PW 0.038 1660 12.5 x 20 7000 小型 低Z
HE 0.035 1900 12.5 x 20 10000 小型 低Z 高信頼性

日ケミに限らず標準品のコンデンサってインピーダンスがデータシートに記載されてないんですが、そういうもんですかね?ただ定格リプルや耐久時間を見れば低Zをうたっているシリーズと比較して明らかに値が違います。

元がELNA RSGシリーズを使ってるところは標準品を避けて、メーカが低Zをうたってるシリーズを使っておけば大丈夫なんじゃあないかな?と。

SH4電源でELNA RSGが使われてるのは以下のとおり

C24 25V 1000uF
C25 16V 680uF
C27 25V 220uF
C33 16V 220uF
C40 10V 5600uF
C41 10V 5600uF

macOS (BigSur) 上でのアダプタ設定変更について

一応以下のツールすべてで設定変更が出来る事を m1 mac mini+BigSurで確認しました。

  • terminal用のツール(import)
  • intel-binary の ConfigLoader
  • universal 版の ConfigLoader

 

以下注意点です

1) 開く権限が無い、といわれた場合はterminalを開いてアクセス権限を755に変更して下さい。

以下例

% cd Downloads
% chmod -R 755 ConfigLoader.app

 

2) 悪意が無い事を検証できなかった、といわれた場合はアイコンダブルクリックでアプリを開くのではなく、Finderのメニュー「開く」からアプリを開いて下さい。(一度開けは2度目以降はダブルクリックでOKかも)

 

3) GUIアプリを起動した状態でアダプタをメンテナンスモードにした場合に(キーボードのPOWERキーを押しながらアダプタをmacに接続した場合)、「予期しない理由で終了しました」という旨の問題レポートが開きますが、一度「OK」を押してダイアログを閉じた後、Finderから再度アプリを開いて下さい

 

4) 一見正常終了した様に見えるが設定がアダプタに反映されない場合

システム環境設定 > セキュリティとプライバシー でウィンドウを開き、左側の一覧から「入力監視」を選んで右側一覧にアプリを追加して下さい。

terminal版のツールを使用する場合はターミナルそのものを追加する必要があります

 

ファームウェア更新手順 その3 (m1 mac+macOS)

ここからようやくツールの使い方の説明になります

 

1) アダプタをメンテナンスのモードでmacに繋ぎます

もしここまでアダプタ+キーボードをmacに繋いで使用していた場合はアダプタをmacから取り外し、キーボードのPOWERキーを押したままアダプタをmacに繋いで下さい。

アダプタがメンテナンスモードになるとLEDが高速で点滅します。また、ツールに「Device Attached.」と表示されます

 

2) ツールの設定を変更します

メニューバーの「HIDBootloader>Preferences…」を選択します

設定ウィンドウが表示されるので、「FLASH Program Memory 」と「EEPROM」にチェックを入れて下さい。チェックを入れたらOKボタンを押してウィンドウを閉じます

 

3) ファームウェアファイルを選択します

ツール上部に並んでいる3つのアイコンの、一番左のアイコン(ブリーフケースのアイコン)をクリックします。ファイルを選択する為のウィンドウが開くので、別途ダウンロード済みのファームウェアファイル(HEXファイル)を選択して下さい

ファイルを選択すると、ツールにファイル名が表示されます

 

4) アダプタに書き込みます

3つ並んだアイコンの、真ん中のアイコンをクリックして選択したファームウェアファイルをアダプタに書き込みます。ツールにログが表示されますが、

Erase Complete
Write Complete
Verify Complete

の3行が表示されることを確認します

 

5) 最後にアダプタをリセットします

3つならんだアイコンの、一番右のアイコンをクリックするか、アダプタを一度macから抜いて今度はPOWERキーを押さずにmacに繋ぎます。

ツールに「Device Detached.」と表示されます

 

 

ちょっとだけ補足事項

アダプタ上のLEDの点滅パターンは

  1. 1秒周期で点滅+キーボードを操作したタイミングで反転(デフォルト)
  2. キーボードを操作したタイミングで短く点灯
  3. キーを押している間だけ点灯
  4. 常時消灯

の4パターンを設定で選択出来ますが、FW更新直後のデフォルトは 1 です。

一方で最近の発送分のアダプタについては、発送前テストにおいて設定変更の確認も含めて 2 の設定に変えてから発送しています。

FWを更新することでLEDの点滅パターンが変わる場合がありますのでご留意下さい。

LED点滅パターンを 2 に設定するには、

7d,01

と1行だけ書かれたテキストファイルを作って設定変更ツールでimportして下さい。

ファームウェア更新手順 その2 (m1 mac+macOS)

ファームウェア更新手順の続きです。

macOS “Catalina” 以降セキュリティ観点からキー入力の監視が許可制になりました。実際にはファームウェア更新ツールはキー入力とは一切無関係ですが、USBデバイスを操作する関係でキー操作の受信を許可する必要があります。macOS ”Mojave” までのOSはこの制限が無いので、このページの手順を丸ごとスキップして下さい。

 

1) Finderからアプリを開きます

Rosetta2をインストール後、改めてFinderから更新ツールを開きます。

大抵の場合、ここで「キー操作の受信」というダイアログが開きます。また、ほぼ同じタイミングでアプリが異常終了して「HIDBootloaderの問題レポート」というダイアログも開きますが現時点では問題ありません。

※このタイミングで「キー操作の受信」ダイアログが開かない場合についてこのページの最後に追記しました

 

2) セキュリティの設定を変更

ひとまず「問題レポート」のダイアログは閉じずに放置したまま、「キー操作の受信」ダイアログの「システム環境設定を開く」ボタンをクリックして下さい。下図のように「セキュリティーとプライバシー」ダイアログが開きます

この時点ではダイアログ右側のリストに「HIDBootloader」が薄い灰色でクリック出来ない状態で表示されていているはずです。

ダイアログ左下のカギアイコンをクリックして変更ロックを解除します。途中、パスワードを求められますので入力して下さい。

 

変更ロックを解除するとリストの「HIDBootloader」が黒で表示されて操作可能になります。チェックボックスにチェックを入れて下さい。チェックを入れたらこのダイアログも一旦そのまま放置して下さい。

「HIDBootloaderの問題レポート」ダイアログに戻って、「再度開く」ボタンをクリックして下さい。もしダイアログを閉じてしまっている場合はFinderから設定ツールを開いて下さい。

ここまでの設定が正しく行われていれば「USB Bootloader v2.9j」というタイトルの更新ツールアプリが開きます。

 

ここまででファームウェア更新ツールを「開くための手順」は終わりです。次からはツールを使ってファームウェアを更新する手順になります

その3へ続く

 

追記)
キー操作の受信ダイアログが開かなかった場合について

手順 1) でFinderからアプリを開いたときに、「キー操作の受信」ダイアログが開かない場合があるようです(条件不明)。なおその場合でもアプリは異常終了します。この場合は、

アップルメニュー>システムと環境設定>セキュリティとプライバシー

の順で手動で「セキュリティとプライバシー」ダイアログを開いて下さい。次に、「プライバシー」タブを選択して左側の一覧の「入力監視」を選択してください。

以降は手順 2) と同じですが、右側のアプリのリストにデフォルトで「HIDBootloader」がいませんので、プラス(+)アイコンをクリックして手動で設定ツールをリストに追加して下さい。

次の公式リンクも参考にして下さい

Macの入力監視へのアクセスを制御する
https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mchl4cedafb6/mac

 

ファームウェア更新手順 その1 (m1 mac+macOS)

m1 mac (macOS “BigSur”)におけるファームウェア更新手順です。手順が長いので3ページに分けて解説します。

なお m1 mac 上で実行する場合は Rosetta2 の導入が必須です。一度でも何らかのintel-binaryを実行している場合は既にRosetta2はインストール済みだと思いますが、そうで無い場合は手順の途中でRosetta2のインストールを要求されます。

タイトルに「m1 mac」と書いていますが、Rosetta2のインストールを除けば intel-mac も手順は同じでは無いかと思います(未確認)

 

1) ファームウェアファイルとツールをダウンロードします

手順の中で指示があるまでアプリは開かないで下さい

 

2) ターミナルを開きます

 

3) ツールの参照権限を変更します

% cd Downloads
% chmod -R 755 HIDBootloader.app

 

4) ツールを開きます

あなたのマシンで過去に一度もintel-binaryのアプリを実行した事が無い場合、ここでRosetta2のインストール確認ダイアログが開きます。ダイアログにしたがってRosetta2をインストールして下さい。既にインストールされている環境ではこのダイアログは出ませんので手順をスキップして下さい。

 

その2へ続く