月別アーカイブ: 2023年8月

内蔵シールドと外付SCSI機器の同時利用に関して

BOOTHからもメッセージさせて頂きましたが、内蔵シールドと外付SCSI機器の同時利用については原則として「同時利用は原則不可」で運用をお願いいたします。お買い上げ後の注意喚起で大変申し訳ございません。

 

以下に理由を述べます

 

SCSIターミネータを1か所に取り付けるとSCSI機器のコネクタにはピン1本あたり22mA程度流れます。一方で、RaspberryPiはIOピン1本あたり16mAまで、ardSCSinoで使っているマイコンはIOピン1本あたり25mAまで流してよいことになっています(※ピン1本あたりに流して良い電流値とは別に、ピン全体で流してよい電流値合計の上限もあるのですが今は割愛します)

RaSCSIはこの時点で既にRaspberryPiの仕様上の上限を超えているのですが、そこは元々ダイレクトリンクシールドが「ラズパイの実力値に期待」という方針のため、この問題は購入時点で承知済みであるとさせて頂きます。

参考)本家ページの接続方法(直結編)の警告 (Internet Archivesへのリンクです)
https://web.archive.org/web/20211219205857/http://retropc.net/gimons/rascsi/index.html

※本家ページでは「直結だとターミネータが無いので」とありますが正確には「ターミネータがSCSIバス上に1個しかないので」だと思います

 

問題はSCSIターミネータを2か所に取り付けた場合です。この場合SCSIバスのピン1本あたり45mAほど電流が流れます。

さすがにこれは許容上限(RaspberryPiの16mA、ardSCSinoの25mA)を大幅に超えすぎていて無視出来るものではないと考えます。

SCSIバス上にターミネータが1個しかなければよいので、外部SCSI端子にZIPやDVD-RAMを繋ぐ場合でも「極力短いケーブルを使用し、かつ外付けデバイスにターミネータを取り付けない」ような運用なら大丈夫かも知れません(ターミネータを1個省略している関係でバスが不安定になる可能性があるのでケーブルは極力短いほうが良いです)

なお「外付けデバイスにターミネータを取り付けたうえでデバイスの電源をOFFにしておく」はダメです。ターミネータにはX68本体から給電されるのでデバイスの電源がOFFでもターミネータは有効になります。

※他所様のダイレクトリンクシールドについても、以下のような「中間にSCSIターミネータを内蔵したMO」とかを配置すると同様の懸念が生じると思われます

 

内蔵シールドの開発意図が「SCSI-HDD(もどき)を内蔵させて取り回しをスッキリさせたい。本体のHDD-BUSYも光らせたい」で、その上でさらに外部SCSI端子にSCSIデバイスを追加するという所まで考慮が及んでいませんでした(実際、外部SCSI端子には特殊版シールドくらいしか繋いでいませんでした)

検討が不十分で大変申し訳ございません