仮置き
目次
概要
- 設定ツール(Windows用)を使ってユーザがキーマッピングを自由に変更出来ます。設定内容はアダプタに記録しますので、一度設定を行えばアダプタをどのPCで利用してもお好みのキーマップでキーボードを操作出来ます。ドライバ等をインストールする必要もありません。設定変更を行うPCとアダプタを運用するPCが異なっても構いません。
- 任意のキーを機能キー(いわゆるFnキー)に設定する事が可能です。機能キーと任意のキーの組み合わせで別のキーのキーコードを発生させる事が出来ます。
- Fnキーはワンショットモデファイアキーに設定することが出来ます。例えばXF2を「単独打鍵で無変換キー」「組み合わせ打鍵時はFnキーとして機能」といった設定が可能です。
- 前述のとおりキーマップは通常レイヤとFnレイヤの2レイヤ設定可能です。これを応用して「通常レイヤはWindowsに最適な配置」「Fnレイヤはエミュレータ特化配置」としてレイヤをトグルで切り替える、といった使い方も可能です
- キーボードによるスリープ、電源オフが行えます(OSが対応している必要があります)。また、キーボードによるスリープ復帰が可能です。
- ボリュームUP/DOWN、ミュートといったメディアコントロールキーの設定が可能です
- 組み込みマクロによって「テンキー=」「テンキー , (カンマ)」といった特殊キーの割り当てが可能です (※Windowsのみ)
本アダプタは以下のキーボードで動作確認を行っています
- X68000Z EARLY ACCESS KIT 付属のUSBキーボード
お断り
本アダプタは同人ハードです。それなりのテスト期間を設けて動作確認を行っていますが、あらゆる環境において必ず動作することを保証するものではありません。
いかなる場合においても、本アダプタを使用したことによって生じた逸失利益、特別な事情から生じた損害(損害発生について予見し、または予見し得た場合を含めて)、および第三者からの損害賠償請求に基づく損害について、使用方法を問わず当方は一切の責任を負いません。
動作確認は自作Windows機 (Windows7, Windows8.1, Windows10)、ノートパソコン(Windown11, Windows7, WindowsXP)、メーカー製PC(Windows10)、Androidタブレット(SHARP SH-08E)で行っています。
組立てには有鉛ハンダを使用しています
予告無く仕様、本ドキュメントの内容を変更する場合があります
使い方
アダプタにキーボードを繋いだ後、アダプタをUSBケーブルでPCに繋いでください。背面のモード切替スイッチは X68 にしてください
初期設定ではアダプタのLEDが約1秒周期で点滅します。加えて、キーボードのキーを操作するとそのタイミングでLEDが変化します (※ LED点滅パターンが初期設定の場合)
仕様制限事項
1. USBサスペンドについて
本アダプタはPCがスリープしてもキーボードに対して給電し続けます。ノートPCやタブレット等バッテリ消費が気になるデバイスでサスペンドを多用する場合はご注意下さい。
2. キー配置制限
テンキー=、テンキーカンマはWindowsOSの持つ機能を使って実現しています1。 よって他のOSでは使用出来ません。また、一種のマクロキーですのでエミュレータでは使用できません。なおこのマクロキーを使用する場合はNumLockがONである必要があります。
3. Windows10におけるスリープ解除について
Windows10で使用した場合にキーボードによるスリープ解除が正しく機能しないケースがあるようです。(スリープに入っても勝手にスリープが解除される、等)
このような場合はWIndowsのキーボードプロパティの電源管理タブにある「このデバイスでコンピュータのスタンバイ状態を解除出来るようにする」チェックボックスをオフにして下さい。
キーマップのカスタマイズについて
本項執筆中
取り急ぎ、PC-9801キーボード用USB変換アダプタの「キーマップのカスタマイズに付いて」の項を参考にして下さい。なお本アダプタにおけるメンテナンスモードへの入り方は「アダプタ中央のスイッチを押しながらPCにつなぐ」です。メンテナンスモードで立ち上がるとアダプタ上のLEDが高速で点滅します(※通常時は1秒周期のゆっくりした点滅です)
フルキーボードのキーコードは以下のとおりです。
FAQ
Q1: X68000エミュレータでの使用について
A1: 現在公開されているX68000エミュレータのうち、XM6改 についてはエミュレータを適切に設定する事で全キーをエミュレータ内の仮想X68000マシンに認識させることが出来ます。ただしOSの制約上 [Caps Lock]、[半角/全角]、[ひらがな] キーは押した瞬間しかXM6に通知されません(押しっぱなしにしてもキーリピートは発生しません。また、キーを離した際の通知もありません)。この制約が気になる方は該当キーをF13~F24といった「Windowsで認識されるがキーを押しても何も起こらない」キーに設定した上でエミュレータ側設定を変更してください。
テンキーカンマ、およびテンキー= (イコール) は初期設定ではマクロキーとなっていますので、この2キーをエミュレータ内で使用する場合もそれぞれF13~F24あたりに変更してください。
右上3キー「記号入力」「登録」「HELP」はそれぞれ音量制御キーが割り当てられていますが、これもXM6改ではキーとして認識できないようです。こちらもXM6改で使用したい場合はF13~F24に変更して下さい
ダウンロード
ダウンロードパスワード、解凍パスワードとも共通で 「d●●●●●●●t」 です。(アダプタを購入された方へ個別にお知らせ致します)
おまけ
HOSTコントローラのファームウェアの更新についてはこちらを参照して下さい。なお本USB-USBアダプタのファームウェア更新時は「DataFlash File」は空欄にしてください。
磁気スイッチはこの位置にあります(黒い四角い部品です)。ここに磁石を近づけたまま、アダプタをUSBポートに接続して下さい(USB-A メス側コネクタを「USB-A⇔UAB-Aケーブル」を使ってPCのUSBポートに繋いで下さい)
DEVICEコントローラのファームウェアの更新についてはリンク先ページ内「ファームウェア更新手順」を参照して下さい。更新のためのツールは本ページ上部の「ダウンロード」から “Firmware update tool” を取得して下さい。
アダプタ中央のタクトスイッチを押したままアダプタをPCに繋ぐとメンテナンスのためのモードになります(LEDが高速に点滅します)。アダプタのUSB-A オス側コネクタをPCのUSBポートに接続して下さい。
なおDEVICEコントローラのファームウェアを更新するとキーマップの設定も初期化されます。設定ツールでconfファイルを読み込み直して下さい。
通常レイヤー (Sample3.cnf)
無変換キーを「単独打鍵で無変換」「押下中に別のキーを押した場合はFnキー」と設定しています(いわゆるワンショットモデファイアキー)
テンキーカンマ、テンキー=はマクロで実現しています(※Windowsのみ、要 NumLockオン)
Shift-Capsは「Shift + CapsLock」のマクロキーです
LEDは以下のように対応します
- Shift-Caps (CAPS) = CapsLock LED
- Pause/Break (コード入力) = NumLock LED
- Scroll-Lock (ローマ字) = ScrollLock LED
- 右Win (全角) = ScreenSaver-killerが有効な場合に点灯
Fnレイヤー (sample3.cnf)
CSEは「Ctrl + Shift + Esc」、WSNは「Win + Shift + N」、Calcは「電卓起動」です
Shift-Capsは「Shift + CapsLock」のマクロキーです
kill-Saverはスクリーンセーバー殺し機能の有効/無効切り替えキーです。スクリーンセーバー殺し機能を有効にすると、2分間キーボードを操作しなかった場合に2分周期で「F22キーのON/OFF」を自動で発生させます(F22キーはWindowsでは無視されるキーですが打鍵があった事は認識されるのでスクリーンセーバーが解除されます)
この機能の有効/無効の初期設定は設定ファイルで指定出来ます。また、この機能が有効な場合は全角キーのLEDが点灯します
その他
設定ファイルでキーボードのLEDの明るさを8段階に指定出来ます。0 (二進数 000) が最も明るく、7 (二進数 111) が最も暗くなります
PCがスリープに入るとキーボードのLEDが変化します。うっとおしい場合は設定ファイルを変更してこの機能を無効化してください
- Altキーを押しながらテンキーでキーコードを入力する事でそのキーを出力出来る、という機能を使っています [↩]