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ファームウェア更新手順 その3 (m1 mac+macOS)

ここからようやくツールの使い方の説明になります

 

1) アダプタをメンテナンスのモードでmacに繋ぎます

もしここまでアダプタ+キーボードをmacに繋いで使用していた場合はアダプタをmacから取り外し、キーボードのPOWERキーを押したままアダプタをmacに繋いで下さい。

アダプタがメンテナンスモードになるとLEDが高速で点滅します。また、ツールに「Device Attached.」と表示されます

 

2) ツールの設定を変更します

メニューバーの「HIDBootloader>Preferences…」を選択します

設定ウィンドウが表示されるので、「FLASH Program Memory 」と「EEPROM」にチェックを入れて下さい。チェックを入れたらOKボタンを押してウィンドウを閉じます

 

3) ファームウェアファイルを選択します

ツール上部に並んでいる3つのアイコンの、一番左のアイコン(ブリーフケースのアイコン)をクリックします。ファイルを選択する為のウィンドウが開くので、別途ダウンロード済みのファームウェアファイル(HEXファイル)を選択して下さい

ファイルを選択すると、ツールにファイル名が表示されます

 

4) アダプタに書き込みます

3つ並んだアイコンの、真ん中のアイコンをクリックして選択したファームウェアファイルをアダプタに書き込みます。ツールにログが表示されますが、

Erase Complete
Write Complete
Verify Complete

の3行が表示されることを確認します

 

5) 最後にアダプタをリセットします

3つならんだアイコンの、一番右のアイコンをクリックするか、アダプタを一度macから抜いて今度はPOWERキーを押さずにmacに繋ぎます。

ツールに「Device Detached.」と表示されます

 

 

ちょっとだけ補足事項

アダプタ上のLEDの点滅パターンは

  1. 1秒周期で点滅+キーボードを操作したタイミングで反転(デフォルト)
  2. キーボードを操作したタイミングで短く点灯
  3. キーを押している間だけ点灯
  4. 常時消灯

の4パターンを設定で選択出来ますが、FW更新直後のデフォルトは 1 です。

一方で最近の発送分のアダプタについては、発送前テストにおいて設定変更の確認も含めて 2 の設定に変えてから発送しています。

FWを更新することでLEDの点滅パターンが変わる場合がありますのでご留意下さい。

LED点滅パターンを 2 に設定するには、

7d,01

と1行だけ書かれたテキストファイルを作って設定変更ツールでimportして下さい。

ファームウェア更新手順 その2 (m1 mac+macOS)

ファームウェア更新手順の続きです。

macOS “Catalina” 以降セキュリティ観点からキー入力の監視が許可制になりました。実際にはファームウェア更新ツールはキー入力とは一切無関係ですが、USBデバイスを操作する関係でキー操作の受信を許可する必要があります。macOS ”Mojave” までのOSはこの制限が無いので、このページの手順を丸ごとスキップして下さい。

 

1) Finderからアプリを開きます

Rosetta2をインストール後、改めてFinderから更新ツールを開きます。

大抵の場合、ここで「キー操作の受信」というダイアログが開きます。また、ほぼ同じタイミングでアプリが異常終了して「HIDBootloaderの問題レポート」というダイアログも開きますが現時点では問題ありません。

※このタイミングで「キー操作の受信」ダイアログが開かない場合についてこのページの最後に追記しました

 

2) セキュリティの設定を変更

ひとまず「問題レポート」のダイアログは閉じずに放置したまま、「キー操作の受信」ダイアログの「システム環境設定を開く」ボタンをクリックして下さい。下図のように「セキュリティーとプライバシー」ダイアログが開きます

この時点ではダイアログ右側のリストに「HIDBootloader」が薄い灰色でクリック出来ない状態で表示されていているはずです。

ダイアログ左下のカギアイコンをクリックして変更ロックを解除します。途中、パスワードを求められますので入力して下さい。

 

変更ロックを解除するとリストの「HIDBootloader」が黒で表示されて操作可能になります。チェックボックスにチェックを入れて下さい。チェックを入れたらこのダイアログも一旦そのまま放置して下さい。

「HIDBootloaderの問題レポート」ダイアログに戻って、「再度開く」ボタンをクリックして下さい。もしダイアログを閉じてしまっている場合はFinderから設定ツールを開いて下さい。

ここまでの設定が正しく行われていれば「USB Bootloader v2.9j」というタイトルの更新ツールアプリが開きます。

 

ここまででファームウェア更新ツールを「開くための手順」は終わりです。次からはツールを使ってファームウェアを更新する手順になります

その3へ続く

 

追記)
キー操作の受信ダイアログが開かなかった場合について

手順 1) でFinderからアプリを開いたときに、「キー操作の受信」ダイアログが開かない場合があるようです(条件不明)。なおその場合でもアプリは異常終了します。この場合は、

アップルメニュー>システムと環境設定>セキュリティとプライバシー

の順で手動で「セキュリティとプライバシー」ダイアログを開いて下さい。次に、「プライバシー」タブを選択して左側の一覧の「入力監視」を選択してください。

以降は手順 2) と同じですが、右側のアプリのリストにデフォルトで「HIDBootloader」がいませんので、プラス(+)アイコンをクリックして手動で設定ツールをリストに追加して下さい。

次の公式リンクも参考にして下さい

Macの入力監視へのアクセスを制御する
https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mchl4cedafb6/mac

 

ファームウェア更新手順 その1 (m1 mac+macOS)

m1 mac (macOS “BigSur”)におけるファームウェア更新手順です。手順が長いので3ページに分けて解説します。

なお m1 mac 上で実行する場合は Rosetta2 の導入が必須です。一度でも何らかのintel-binaryを実行している場合は既にRosetta2はインストール済みだと思いますが、そうで無い場合は手順の途中でRosetta2のインストールを要求されます。

タイトルに「m1 mac」と書いていますが、Rosetta2のインストールを除けば intel-mac も手順は同じでは無いかと思います(未確認)

 

1) ファームウェアファイルとツールをダウンロードします

手順の中で指示があるまでアプリは開かないで下さい

 

2) ターミナルを開きます

 

3) ツールの参照権限を変更します

% cd Downloads
% chmod -R 755 HIDBootloader.app

 

4) ツールを開きます

あなたのマシンで過去に一度もintel-binaryのアプリを実行した事が無い場合、ここでRosetta2のインストール確認ダイアログが開きます。ダイアログにしたがってRosetta2をインストールして下さい。既にインストールされている環境ではこのダイアログは出ませんので手順をスキップして下さい。

 

その2へ続く

USBチェッカー

KEWEISI の USBテスター、KWS-MX18

並行輸入業者?からの購入で1個 1200円

数mA程度誤差があるような気がするけどキニシナイ

USB変換アダプタ経由でX68000にキーボードを繋ぐときに、ある程度電流値を確認できるのは心強い。X68000電源のVCC2(いわゆる5VSB)にはあんまり負荷かけられないし。

 

測定する前から分かってた話だけど、古いキーボードはそれなりに電気食う。今現在、ショップで売られてるようなメンブレンの「非ゲーミング」キーボードならせいぜい数十mAしか食わないので神経質になる必要は無い。あと古いキーボードはLED1個点灯するだけで電流値が結構上がる。LED1個で5mAくらい変わる。

ちょっと意外だったのが、ミネベアのRT6600系が以外に大食いで100mA以上流れることかな。基本的に変換アダプタ経由でX68000に繋ぐ場合はキーボード単体で電流50mAまでにしておきたい。

設定ファイルのimportツール for macOS

macOS用の設定ファイル importツールを再ビルドしてuploaderに登録しました。ID:039です

ユニバーサルアプリケーションとしてbuildしているのでRosetta2が入っていない m1 mac でも動くはずです。ただ、野良appなので実行時に権限エラーが出るかもしれません。

 

その時はterminalを開いて 、Downloadsフォルダに移動してから

Downloads % chmod -R 775 configloader

としてもう一度実行して下さい

なお「ConfigLoaderが予期しない理由で終了しました」といわれる場合があります(先にappを経経ち上げておいてからアダプタをメンテナンスモードで再接続すると出ます)。その場合は「ConfigLoaderの問題レポート」ウィンドウの右下の「再度開く」ボタンをクリックして再実行して下さい。

 

BlueSCSI+X68000

こんな感じの基板を作って

合体させて

SCSIコネクタに直接接続

このやり方だと他のSCSI機器(MOとかCD-ROMとか)を繋げられなくなるけど。

BlueSCSIへの給電はSCSIのターミネーターPOWから行われるので別途外部電源は不要。ケーブルがごちゃごちゃしなくてシンプルにすっきりする。全部(BluePill+BlueSCSI+直結基板)足しても2~3千円くらいで作れる!安い!

Web版設定ツール (98アダプタ専用)

先日の Web版設定ツール の派生。

PC-9801用アダプタの「キーボードの世代の選択」「LEDの点灯パターンを選択」するためのWebツールを作りました。

URL
https://ixsvr.dyndns.org/uploader/config98.html

 

PC-9801用のキーボードは

  1. VM21/UV21の頃まで付属していた、LEDの無いキーボード
  2. LEDがあって、Winキーが無いキーボード
  3. Winキーがあるキーボード

ざっくりこんな感じで3つに分類されますが、アダプタ発送時点では一番世代が古い1にあわせて設定しています。このままでも 2, 3 の世代のキーボードは使用出来ますが

  • CapsLockやNumLockの状態が変わってもキーボード上のLEDが反応しない
  • キーリピートの周期が一定にならない
  • Winキー付きのキーボードでWinキーが使用出来ない

という制限がありますので、出来れば使用するキーボードにあわせて適切な設定を行って下さい。

 

なお、古い世代に設定した場合はそれより新しい世代のキーボードも(一部機能の制約があるものの)問題なく使用出来ますが、逆に新しい世代に設定した場合はそれより古い世代のキーボードは使用できなくなりますのでご注意下さい。

 

Web版設定ツール

Web HIDの実験も兼ねてWeb版の設定ツールを試作しました。

https://ixsvr.dyndns.org/uploader/config.html

Windows用のChromeとEdge専用です。その他のブラウザや、macOSの場合は従来のスタンドアロンな設定ツールを使ってください。

現状では設定ファイルをアダプタに流し込むだけの機能しかありません。

 

セキュリティ的な面で是非のあるWebHID機能ですが(※ちなみにブラウザの実装で「ユーザが能動的に画面のボタンを押す」→「ダイアログでデバイスを選ぶ」の2操作が絶対必要で、決して「画面を開いただけで勝手にデバイスを操作される」と言うことは出来ません)、用途によっては超便利です。JavaScriptでちょこちょこっと画面作れるしデバッグも簡単だし。

もう FireFox と macOS は切り捨ててこのWeb版設定ツールだけでいいんじゃないかな、という気持ちがあったりなかったり…