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Windows10で98配列USBキーボード

WIndows10をセットアップする機会があったのでついでにNECの98配列USBキーボード、PK-KB011 (VendorID 0x0409、ProductID 0x001A) の動作を確認しましたが、正直なかなか厳しい感じです

※ 2016/11/05 WIndows8.1について末尾に追記しました
※ 2016/12/22 Firefoxに関する記述を修正追記しました

日本語106/109キーボードとして認識されてしまう事がある

PCの電源ON→Windows10起動→ログオン
この直後はキーボードは日本語106/109キーボードとして認識されます。テンキーイコール、カンマは入力不可で、Ctrl+XFERでのIMEの切り替えも不可です

で、こちらにあるように一旦サインアウトし、改めてログインしなおすとキチンと98配列キーボードとして認識されるようです。

PC-KB011(NEC PC98 Series Layout USB Keyboard with Bus-Powered Hub)が 106/109キーボードとして動作してしまいます

ただしこれでも一度USBケーブルを抜いて再度挿しなおすとまた106/109キーボードの認識に戻ってしまいます。

ユニバーサルアプリで98配列キーボードとして入力出来ない

Windows10では標準のウェブブラウザEDGEやストアアプリは「ユニバーサルアプリ」という新しい仕組みで動いていますが、ユニバーサルアプリに対しては98配列キーボードとしての入力が出来ません。なぜか106/109キーボード扱いになってしまいます。ちなみにWindowsの検索窓も同様です。 Windows10標準の電卓もユニバーサルアプリのためテンキー=の入力は出来ません。

で、これはユニバーサルアプリを諦めて従来型のアプリを使えば(ブラウザならとりあえずEDGEの代わりにChromeを使うとか、電卓ならフリーのアプリで代用するとか)回避出来る訳ですが・・・

なぜかFirefoxも98配列キーボードとして入力出来ない

少なくともFirefox49も98配列キーボードとして使えず、ただの106/109キーボードとしてしか使えませんでした。Firefoxはユニバーサルアプリじゃないように見えるんですが何故・・・

仕方ないので少し古いバージョンをインストールしてこの問題を回避しています。とりあえずESR45なら98配列キーボードとして使用出来る事を確認しています。

2016/12/22追記
Firefoxの動作について記述に誤りがありましたので訂正します。
Firefox49 (49.0と49.0.2で確認) については98配列キーボードとして認識されるものの、URL欄でテンキー+とテンキー=が出来ませんでした。検索欄や入力フォーム等ではどちらのテンキーも入力出来ました。

Firefox ESR45ではURL欄でもテンキー+、テンキー=は入力出来ました。
2016/12/22時点で最新版のFirefox50.1.0でもURL欄を含めテンキー+、テンキー=とも入力は問題ありませんでした。

という訳でFirefoxについては特別な事情がない限り最新版に更新し続けていれば98配列キーボードでも問題無いようです。

 

このように、Windows10で98配列USBキーボード (VendorID 0x0409、ProductID 0x001A) を使うのはなかなか辛い状況になったと言わざるをえません。今後ストアアプリが幅を利かせるようになってくるとますます厳しい状況になると思われます。

PC-98NXのオプションとして発売されたのが約20年前。20年経過した今現在でも最新Windowsのドライバが98配列キーボード (VendorID 0x0409、ProductID 0x001A) に対応しているというのはむしろMSに感謝なのですが・・・

ユニバーサルアプリの件はもうWindowsの仕様ということで諦めますので、せめて106/109キーボード誤認の問題だけでも修正されませんかね。なんとかお願いします、MSさん

 

2016/11/05追記
Windows8.1でも同様の症状が出るとのご指摘を頂きました。当方Windows8.1環境は評価版ゆえWindowsUpdateを全くあてていないのですが、この環境だと特に問題は生じていません。となるとWindowsUpdateをあてることでWindows10相当になった故かもしれません。

貴重な情報をありがとうございました。

大変残念ですがWindowsOSの 「98配列USBキーボード」 運用は実用上Windows7まで、と言うことになるかも知れません・・・ おのれMicrosoft・・・・

PCEターボパッド

PCEターボパッドの連射速度測定

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連射速度2で秒62連射 (124変化/秒)、連射速度1で秒31連射はほぼ理論値どおり。

あと通販で買ったTIのバススイッチ。これをaitendoのSSOP-DIP変換基板に乗せてみた。

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双方向バスで手っ取り早く5V-3.3V レベル変換を実現するのによさそう。
あと、このaitendoの変換基板は幅300milで抑えられるのが地味にありがたい。

 

東京自転車日記(嘘

タイトルは泉麻人氏の本から。

秋葉原の部品屋に注文していた物が入荷したとの連絡を受けたので自転車でチンタラ向かったんですが、開店の1時間以上前に到着してしまったので暇つぶしにダラダラと散策してみました。こういう時自転車に乗ってると便利でいいですね。

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GW最終日

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東浦和にあるくらしの博物館民家園にて。

緑豊かな広場と古民家があるだけでいつ行ってもあまり人がおらず、お気に入りの穴場スポットの一つです。

マイコン・インフィニット☆PRO-68K (その2)

※ 画像多めです

今年のマイコン・インフィニットにおける(私にとっての)最大の目的はこれをゲットする事でした。という訳でえくしみえむさんの所で配布されていたXVI内蔵用6MBメモリを無事ゲット出来たのでレポートです。予算の都合でcompact用の内蔵メモリを購入し損ねたのは最大の痛恨事・・・

それにしても、XVIが発売されてから実に20年以上経過している訳ですがこうして新規設計のメモリを作成・配布されていることにただただ感謝です。 XVIの発売は1991年です

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マイコン・インフィニット☆PRO-68K

秋葉原で開催された、主にOLDパソコンをメインに扱うイベント「マイコン・インフィニット☆PRO-68k」に行って来ました。公式ページはこちら

こんな時間に会場行っても誰もいないんじゃないの?と思いつつ8時に行ったら既に10名ほどの方が先にいました。整理券方式だったのはとても助かりました。10時の開場直前の時点では50人位の方が並んでたように思います。

まあ、イベントレポートは公式ページのレポートやTogetterまとめにお任せするして、今回是非見たかったのは言うまでも無くこれです。

あと、SHARPさんのGALAPAGOS STOREブースにて現時点で未公開のサービスマニュアルを展示とあったので大いに期待していたんですが、68関係については初代のサービスマニュアルでした。EXPERTとcompactのサービスマニュアル公開も是非ご検討願います・・・

 

以下、やや厳しめな感想になります(すみません)

再現度は文句ありません。本当に素晴らしいです。取っ手のポップアップもちゃんと再現されています。取っ手部分だけで結構コスト上がりそうなんですが・・・

本物の68はプラケースに塗装ですがこちらのケースは金属製です。それでも安っぽいという感じはありません。

で、残念だなぁと思った部分ですが、左タワーのFDスリットはデザイン観点で付いているだけで現状では何かに使える訳ではないようです。まあスロットインドライブも最近はほとんど見ませんし。

後ろに見えている黒ケースで分かるように、ITXマザーを取り付けてもかなりスペースに余裕があります。それほど頑張らなくてもDC-DCコンバータ基板とSSDは余裕で収まりそうです。つまり右タワーはほとんど使い道の無いデッドスペースになってます。正直、ITXケースとして考えると無駄に大きいと言わざるをえません。

会場で取っていたアンケートだと多くの方が5万円前後を希望(あるいは予想)していました。私もこれが実際に商品化されるとなると5~7万円になるんじゃないかと思います。そんなに数出せるわけでも無いでしょうし。ただこれが5万で販売されたら買うか?と問われるとう~ん・・・って言うのが正直な気持ちです。さすがに今更感があるかなぁ、と。

プレス記事

ケースの発売時期や価格は未定のままだが、現在さらにコンパクトなモデルを計画しており、そちらの方が量産化の可能性が高いという。

とあるのですが、もしこれがcompactそっくりケースならむしろそっちのほうが欲しいかも。多分ツインタワーケースより安くなるでしょうし。

 

午後からは別件の用事があったため1時間ほどで開場を後にして(M.N.M software代表の市川氏の講演聴きたかった・・・ M.N.MというとみんなSTARWARSを挙げるだろうけど、私は真っ先にMagical Shotを挙げます) こちらに向かいました

偶然にもこの日は「出張!なんでも鑑定団」の公開収録が行われていたみたいです。

 

PC-98×1キーボード用のUSBコンバータ

RDFキーボードを入手したので実験

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キーボードから送られてくる信号はただのシリアル信号(19200bps)なんで68キーボード用の変換器をベースにして簡単に作れるかと思ったんですが

  • キーを押しっぱなしにした場合の信号の発生がわざわざ
    Make→→→→→Break&Make→→Break&Make→→Break&Make
    という、今となっては(少なくともUSB変換を前提にするなら)あまり嬉しくない仕様。(ただ、コマンドを送ることでこの仕様をキャンセル出来る世代のキーボードもある??)
  • CAPSとカナは押下のトグル状態をキーボード側でいちいち記憶してる。つまり一度押下するとMakeが発生し、離してもBreakは発生しない。もう一度押下するとBreakが発生する。
  • CAPSとカナのLEDも前述の動作にあわせてキーボード内マイコンが制御している。(ただしLEDについてはコマンドを送ることで任意に制御出来る模様)
  • キー押しっぱなしでリピートが発生するキーと発生しないキーがある。(ただ、これについてはUSB変換を行う上では影響は無いけど)

という、キーボード内のMCUがインテリジェントなのが今となっては逆にアダになってます。特に1つ目の仕様はゲームに向かないですね。普通に文章を打つ分には問題ないんですが。

最下段(スペースバーがある段)のキーが今時のキーボードに比べて少ないんですが(スペースバーの左に3つ、右に1つ)これはあまり気になりませんでした。まあ、英語キーボードなんかもっと少ないですし。

富士通キーボード F6962KB2(その2

備忘録

先日ここに書いた富士通のキーボード、F6962KB2についてもうちょっとまじめに調べた結果をだらだらと記しておきます。

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コネクタ(ヒロセ HR12)のピンアサインは多分以下のとおりです

1 Rx DATA (本体からキーボードへ)
2 Tx DATA (キーボードから本体へ) オープンコレクタ出力
3 GND
4 未使用
5 GND
6 GND
7 Vcc (5V)
8 Vcc (5V)

Tx DATAはオープンコレクタ出力なので適当な抵抗でpull-upする必要があります。 7,8pinがVccという所だけFMR/FM TOWNS系と共通なおかげで助かりました・・・

信号は先日も記述しましたが4800bps、スタートピット1、ストップビット1、データ8bit、パリティODDのシリアル通信です。

キーを押すと3バイトのデータがキーボードから送られてきます。キーを離しても何も送られてきません。

キーを押しっぱなしにした場合、リピートデータが送られてくるキーと、押しっぱなしにしても何も送ってこないキーの2種類があります。リピートデータが送られてくる場合、リピート開始まで500ms、リピート周期は50msです。

押しっぱなしでリピートデータを送ってくるキーは概ねこんなデータです。

  • 最初の押下時: 0x11, 0x00, <スキャンコード>
  • 押しっぱなし: 0x11, 0x01, <スキャンコード>

リピートデータを返さないキー(SHIFTや実行といったキー)の場合は「最初の押下時」のパターンの3byteを送ってきます(2byte目が0x00)。

リピートデータを返すキーを2つ同時に押下した場合、リピートデータは後から押したキーのものしか発生しません。そして、同時押しの状態から片方のキーをリリースした場合

  • 後から押下したキーをリリースした場合、リリース後は何のデータも発生しません(先に押下していたキーが押しっぱなしだとしてもリピートデータは発生しない)
  • 先に押下したキーをリリースした場合は、後から押下したキーのリピートデータが引き続き発生する

となります。

 

これ、SHIFTキー同時押し(SHIFT+Aとか)って一体どうやって判定してるんでしょうね?もしかしたら2バイト目のどこかが装飾キー押下フラグにでもなってるのかと思いましたがそんな事はありませんでした(SHIFT+Aを押下すると単に「SHIFT押下」「A押下」「Aリピート」が順に送られてくるだけ)

それともOS側は「SHIFTキーコードが1回発生したらMake、もう1回発生したらBreak」っていうトグル処理になってるんでしょうか?実機がどうなっているのか興味ありますが残念ながらメインフレームには縁がありません(もしご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただけますと幸いです)