OASYS 30-AX401のキーボード

※画像多めです

OASYS 30-AX401の親指シフトキーボードを入手しました。拙作のFM TOWNSキーボードUSB変換器で使えるかどうか確認してみたかったので密かに入手のチャンスを覗ってました。

テンキーが無くコンパクトに見えますが、上部のスペースのせいで思ったより大きく感じます。厚みも結構あります。

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上部の筐体を外した状態です。筐体を分離するにはキーボードの背の部分にある2本のネジを外した後、8箇所の爪を外す必要があります。制御基板はシールドで覆われています。

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下部筐体からキーボードユニットを取り外し、さらに制御基板を覆っていたシールドも外した状態です。右上に見えているコネクタは外付けのテンキーユニットとマウスを繋ぐためのものです。

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キーボードユニットを裏から。ユニットのベースはプラスチックですが、その裏側は鉄板になっています。制御基板を外し、さらに鉄板とプラスチックのボディを固定している爪とネジ4本を外すと鉄板が分離出来ます。

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制御基板。メインに80C49で、マトリクス選択用に74145×2個と74151という定石の構成です。マウスコネクタに一番近い位置にある富士通製のMB87019というICだけは役割不明です。

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鉄板を外した状態。メンブレンシートが見えます。さらにメンブレンシートを取り外した状態が以下となります。

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各キーの構造は次のとおりです

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キートップを外すと富士通キーボードではよく見るようなスライダーが存在します。そのスライダーをベースから外すと中にスプリングが存在しているのが見えます。このスプリングがキーの反発を生み出していると同時に、キー押下時にメンブレンシートを押し下げる役割を持っています。

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こんな感じのスプリングが入っています。

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キーを押し下げた状態でユニットを裏から見ています(左右のキーは押し下げていない状態です) 真ん中の飛び出したスプリングがメンブレンシートを押し下げます。

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空白キーと実行キーはこのようなパンタグラフ構造になっています。富士通のキーボードはこのパンタグラフがかなり凝った作りになっていて、良くあるような「針金を曲げただけ」の機構に比べてコストが掛かっています。

 

さて、今時の安物メンブレンキーボードに比べればそれなりにコストが掛かってそうなOASYS30のキーボードですが、キータッチは私にとっては「数あるキーボードの中で最も好きになれない」タッチです。リニアな押し下げ圧なんですが、底打ち感がイマイチハッキリしないというか、なんかフニャフニャした印象なんですよね。それにキーを叩くと妙にキシキシ音がします。これならまだゴム椀メンブレンのほうがマシかなぁ。。。

なお、拙作のUSB変換アダプタは問題なく動作しました(ちなみにコネクタの5pin、6pinはGNDではなくN.Cです。つまりOASYS-100系ではなくFMR系)。やまぶき/Rとの組み合わせで親指シフト入力も問題ありませんでした。ただキーの数が少ないキーボードのため、このキーボードをWindowsで常用するにはキー配置をかなり工夫する必要がありそうです。

参考までに、このキーボードのスキャンコードも載せておきます

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2015.4.29追記

FM TOWNSキーボードの出力信号(キーボード→PC)はオープンコレクタ出力ですが、このOASYS 30AXキーボードの出力信号はTTLレベルです。74LS14の出力ピンがそのままコネクタに出ています。ブレッドボード上に組んだテスト回路でOASYS30AXのキーボードの出力は問題なく読み取れるのにTOWNSキーボードの出力が全く読めなくてちょっとはまった・・・

 

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