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今年のマイコン・インフィニットにおける(私にとっての)最大の目的はこれをゲットする事でした。という訳でえくしみえむさんの所で配布されていたXVI内蔵用6MBメモリを無事ゲット出来たのでレポートです。予算の都合でcompact用の内蔵メモリを購入し損ねたのは最大の痛恨事・・・
それにしても、XVIが発売されてから実に20年以上経過している訳ですがこうして新規設計のメモリを作成・配布されていることにただただ感謝です。 XVIの発売は1991年です
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表面。純正メモリ同様に親亀2MB+小亀2MB×2の6MB構成です。中央下の空きPLCCソケットはIOCS ROM用です。また、右の空きパターンはXVIのCPUクロックアップ補助回路です。
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小亀を取り除いた様子
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裏面。XVI本体との接続コネクタが純正より背の低いものを使用しているため、接触防止のために絶縁シートが取り付けられています。実際にはそれなりに余裕があるので通常使用において接触する事は無さそうです。やっぱり純正と同じコネクタは入手できなかったんでしょうか。
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親亀に乗っているメモリチップ。特筆すべきは、FastPage DRAMが使用されていると言う点です。
知ってる人は知ってる事ですが、XVIやcompactの本体メモリ・純正増設メモリには実はスタティックカラムアクセス対応のDRAMが使用されています。X68030でも使用されているアレです。
ただ、X68030ではメモリアクセス速度を稼ぐためにスタティックカラムモードを使っている事は明白でしたが、XVIではスタティックカラムアクセスは使っていないのでは? (単にFastPage DRAMとしてしか使っていないのでは?) という推測がありました。しかし、じゃあ何のためにわざわざ単価が高い(と言われている)スタティックカラムモード対応のDRAMを載せてるんだ?という疑問も当然出てくるわけで、某匿名掲示板では喧々諤々の応酬が行われた訳です。
XM-6BE2APが通常のFP-DRAMを搭載して問題なく動いていることで、XVI本体内のスタティックカラムアクセス対応のDRAMは単にFP-DRAMの代わりに使われているだけ、という推測が裏づけされたように思います。
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小亀の裏表。純正小亀コンパチです。
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うちのXVIに取り付けた様子。
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正直な所、X68000についてはメインメモリ2MBでもなんとかなる事が多いです。メモリが沢山欲しくなるのはSX-Windowを使う際や画面サイズをはるかに超える大きさのCGを扱う場合、16bit PCMをふんだんに使いたい場合などやや特殊な状況に限られます。ゲームしかしないなら2MBで事足ります。
ファイラーにmintを使う場合はtempフォルダをRAMDISKに置くだけで操作性が格段によくなるので極めておススメです。というか必須条件にしたいくらいです。RAMDISKは当然ながらgradを使いましょう。Mercury Unit専用の曲データにはPCMファイルが数MBというものもあります。zmusicやmdxdrvを登録する際のPCMバッファサイズは4MBくらい取っておきましょう。SX-Windowを使う場合はフルメモリ推奨です。EasyDrawとシャーペンを立ち上げて、メモ書き用にemacsを立ち上げて裏でsimantを実行してもメモリの空きは十分にあります。うぅ、12MBって狭い・・・
えくしみえむさんのツイートによると今後の再配布も予定されているようです。次はcompact用の内蔵メモリを入手したいなぁ